ジャカルタ — 「交流」のあり方を考える

2025年10月23日から26日までジャカルタに滞在し、Jakarta Futura、Indonesia Comic Con、Artketを訪問しました。あわせて市内の大型書店も回りました。

今回の視察を通じて改めて考えたのは、日本側が海外の学生に何を提供できるのかということです。

マンガを描く技術そのものは、現地の学校でもすでに教えられています。それ以上に意味を持つのは、自分の作品が海外で評価されたり、実際の仕事につながったりする経験なのかもしれません。そうした経験は、作家としての自信や、その次の挑戦への意欲にもつながります。教育の成果を見るときにも、技術の上達だけではなく、こうした変化を含めて考える必要がありそうです。

もうひとつ考え直したのが、「交流」という言葉です。

今回見聞きした範囲では、学生同士を会わせること自体を目的にした交流は、必ずしもうまく続くとは限りません。お互いに求めているものが違うこともあるからです。

それよりも、現地で実際に仕事をしている編集者やクリエイターなど、プロとの接点を作るほうが有意義に感じられました。その際、学生側も業界の仕組みや契約、権利、仕事の相場など、基本的な知識を持っていたほうが話は進みやすくなります。

また、東南アジアと欧米では、日本に期待しているものが少し違うようにも感じました。欧米では、自国の出版社が日本の作家と組み、新しいマンガを作りたいという話があります。一方、今回ジャカルタで多く聞いたのは、共同カリキュラムや評価基準、メンターとの連携など、教育面での協力でした。

地域ごとの違いを一括りにせず、それぞれに合った連携の形を考えていく必要がありそうです。