フランクフルト・ブックフェア — 海外出版社が日本に期待すること

2025年10月15日から17日まで、フランクフルト・ブックフェアに参加しました。会期中は出版社との面談を重ね、あわせて市内の大型書店も回りました。

当初はマンガ教育を中心に話をするつもりでしたが、実際の面談では「一緒に何を作れるか」という制作の話が多くなりました。日本の学生を支援するという話より、日本の作家と組んで、自国の読者に向けた作品を作れないか。そうした具体的な話になると、相手の反応も明らかに変わります。

もちろん、3日間の面談だけでヨーロッパ市場全体を語ることはできません。ただ、複数の出版社から似た話を聞けたことは、今後の取り組みを考えるうえで参考になりました。

学生が目指す先に実際の仕事があるのなら、授業を増やすだけでは十分ではありません。実際に作品を作り、プロからフィードバックを受け、修正し、納品するところまで経験できる機会を作ることが重要になりそうです。

同時に、国をまたいで制作する際の実務についても多くの話を聞きました。契約や権利処理、支払いと税務、翻訳、確認作業、スケジュール管理、修正回数、納品仕様などです。こうした業務を学校や作家個人だけで担うのは簡単ではありません。

複数の出版社から、制作全体をまとめる窓口があると継続的な仕事につながりやすい、という話もありました。今後、実際の案件を通じて確かめていきたいポイントです。