2025年12月4日から6日までサンパウロに滞在し、CCXPに参加しました。国際交流基金や日本人街も訪問しました。
ブラジルのマンガ市場は、現在も日本など海外の作品をライセンスし、翻訳して出版するビジネスが中心です。
一方で、出版社やイベント企業、現地のクリエイターと話をすると、翻訳出版だけでは他社との差を出しにくくなっているという声も聞かれました。そのため、自分たちで作品やIPを作ろうという動きも出てきています。
何度か耳にしたのが、「ブラジルの物語を、日本のマンガの表現方法で描く」という考え方でした。特にイベント企業からは、作品を作るだけでなく、発表や展示まで含めて長期的な企画にしたいという話もありました。
日本のマンガ教育に対する関心も高く感じました。ただし、日本への長期留学となると、物価や所得、為替などの違いから、現実的には難しいという反応もあります。
その代わりに聞かれたのが、現地を中心にした教育です。基礎は現地で学び、応用部分を日本側が担当する。オンラインで共同制作をしながら短期集中講座を組み合わせる。あるいは、日本人講師が一定期間現地に滞在する。こうした方法であれば、参加できる人の幅も広がります。
今回、特に印象に残ったのは、現地で不足している人材についての話でした。
不足しているのは、必ずしもマンガを描く作家だけではありません。テーマやプロットを長編マンガの構成にまとめ、ページやコマに落とし込んでいく編集や脚本の役割も不足している、という話を複数の人から聞きました。
そうであれば、日本側から作画を担当する人だけを紹介するより、編集、脚本、制作管理まで含めたチームで関わる方法も考えられます。まずは小規模でも実際のプロジェクトを作り、その可能性を確かめてみたいと考えています。
